光ファイバー・テスター選択の基本知識について
光ファイバー・ケーブル・テスターを選択される前に備えておくべき基本情報をご紹介いたします。
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光ファイバー配線用テスターをお探しの方、あるいは、既に、ご使用になられている方々の参考に、光ファイバー配線試験に関する基本情報をご用意いたしました。製品の選択、あるいは、機能アップの際にお役立てください。
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1. 光ファイバー・・テストとは? Versiv value Promotion
2. 光ファイバー・テスターにはどのような種類がありますか?
3. 認証試験は、具体的に何をするのでしょうか?
   
 1. 光ファイバー・テストとは?
  光ファイバー・テストについて
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  光ファイバー配線
光ファイバー配線は、今日のデータ通信ネットワークの中核をなしており、ビジネスにとって基幹ネットワークとなるデータセンターでのリンク、建物内バックボーン、キャンパス・ネットワークのための長距離の主要メディアとして使用されています。特に近年では、ビデオ、音声コンテンツの普及の増大とともにネットワーク速度と帯域がますます高速、広帯域化されています。それに伴い、伝送距離と伝送損失のリミット値が小さくなり、これまで以上に配線敷設工事での配線規格に対する適合性を確認する光ファイバー配線の認証試験が重要になってきています。
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  光ファイバー配線の試験
光ファイバー配線の試験は、配線の損失と距離を測定する基本的な光損失測定試験と伝送障害のトラブルシューティングのために、光ファイバー配線の各構成要素における光損失や光反射問題の特定を行う OTDR (光パスル試験器) あります。一般に、前者は Tier 1(ベーシック) 試験、後者は Tier 2 (拡張) 試験と呼ばれています。
CertiFiber Pro イメージ
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  光ファイバー・テストの詳細説明は、こちらからご覧いただけます。

 

 2. 光ファイバー・テスターにはどのような種類がありますか?
 
光ファイバー用テスターおよびツールには、次の 5 つのタイプがあります。

 

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  (1) 基本的な点検とクリーニングのためのツール  

FiberInspector™ Micro
FiberInspector Micro 写真

光ファイバー・クリーニング・キット
クリーニング・キット写真

  光ファイバー端面の汚れの検査や端面のクリーニングに使用: 端面検査イメージ
    光マイクロスコープ FiberInspector™クリーニング・キット
光マイクロスコープは、光ファイバー端面にある汚れや傷を拡大・観測し、汚れがある場合には、光ファイバー配線専用のクリーニング・キットを使って汚れを落とします。光マイクロスコープの中には、汚れの度合いを自動的に測定し、規格に適合しているかどうかを合否判定するものもあります。
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  (2) 基本的な検査のためのテスター SimpliFiber® Pro
SimliFIber Por 写真
  光源と光パワー・メーターとを組み合せてファイバー配線の損失測定を行うシンプルなテスター:
    SimpliFiber® Pro 光パワー・メーター/光損失測定キット
光源と光パワー・メーターを組み合せて光ファイバー配線の基本的な測定項目である光損失を測定します。製品によっては、測定データを保存したり、シングルあるいはマルチ・モードの波長切替を自動的に行えるものもあります。
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  (3) 規格適合性を証明するためのテスター CertiFiber™ Pro
光損失測定試験セット

光ファイバー配線の認証試験に
関する過程のあらゆる手順を
迅速化する光損失測定セット
CertiFiber Pro 写真
  光ファイバー配線認証テスター:
    CertiFiber™ Pro 光損失測定試験セット
新規の光ファイバー配線システムや既設のネットワークの移設・増設・変更に伴う試験で、配線システムとして、配線仕様に規定された規格性能に入っていることを証明して、最終ユーザーにレポートを提出するための光ファイバー・テスターです。
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  (4) 敷設済光ファイバー配線の高度なトラブルシューティングと障害解析用 OTDR OptiFiber™ Pro OTDR
企業ネットワーク向け
認証試験用光パルス試験器
OptiFiber Pro 写真
  OTDR (光パルス試験器):
    OptiFiber® Pro OTDR
光ファイバー配線の完璧な認証試験は、光ファイバー配線認証テスターで行う Tier1 試験と OTDR を使った光ファイバー配線のコネクター等のコンポーネントごとの性能を試験、あるいはトラブルシューティングのための Tier2 試験を行うことです。光ファイバー配線全体が、規格の損失以下であっても、接続箇所に規格に適合しない性能のものがある場合には、この OTDR を使って確認し、結果的に配線システムの信頼性を高めることができます。
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  (5) 多心コネクター対応光ファイバー配線損失測定ツール MultiFiber™ Pro
MPO/MTP 光パワー・メーター/
光損失測定キット

MPO 光ファイバー・テストを
自動化する初のテスター
MultiFiber Pro 写真
  MPO 損失検証テスター:
    MultiFiber™ Pro MPO/MTP 光パワー・メーター/光損失測定キット
データセンター等のトランク配線に使用される多心のMPOカセット配線の極性と複数の配線損失を一度に測定できる光ファイバー損失検証用のツールです。従来のファン・アウト・コードを使った手作業による煩雑な測定を自動化して作業効率を大幅に高めるツールです。

 

 3. 認証試験は、具体的に何をするのでしょうか?   ヒントミニ情報
   

 

配線規格:
 公共機関の建築工事に関する仕様書を作成する場合、多くの場合国土交通省による公共建築工事標準仕様書がベースにされており、そしてその構築システムの特殊性に応じて内容を修正・加筆するという方法が取られています。

また、この公共建築工事標準仕様書では、JIS においてすでに決められている仕様があれば、JIS の内容にしたがうことを基本としています。 そのため、LAN の配線規格については JIS X 5150 構内報配線規格が仕様書の中で多く用いられています。(詳細は、情報配線の試験要領書~作成の手引き~「11. 情報配線規格に基づく配線の構成」参照)

情報配線の試験要領書
情報配線要領書イメージ

  認証試験:性能が本当に規格を満足しているかどうかを知ることができ、それが証明できます!
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  "合否判定とレポート提出が必須条件です"
一般的に、メタル配線では、長さ、ワイヤーマップ、挿入損失 (減衰)、近端漏話 (NEXT)、DC ループ抵抗、および反射減衰量 (リターン・ロス) 等が、また光ファイバー配線では、損失、配線長を測定します。そして、その結果は規格に適合しているかどうかの合否判定その結果のレポートの提出が必須となっています。
   
  この一連の測定・試験結果に対する合否判定とレポート作成を認証または認証試験と呼びます。詳細は、「情報配線の試験要領書~作成の手引き~」でご覧いただけます。

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